お知らせ 更新: 2017.04.11

アースデイ東京2017・先どりインタビュー! 「1000人こども食堂」オープン

4月22・23日に開催される「アースデイ東京2017」では、さまざまな企画が予定されています。その一部をいち早く紹介するとともに、運営にかかわる人の想いを伝えます。

今回は、「1000人こども食堂」について、NPO法人ビーグッドカフェ(http://begoodcafe.com/)代表理事のシキタ純さんにうかがいました。

 

●アースデイ東京2017では、ビーグッドカフェによる「1000人こども食堂」が開かれます。この企画のきっかけと内容について教えてください。

 

まず、いまある社会的課題に対して、ビーグッドカフェで何ができるかという議論がありました。日本全国で「こども食堂」の運動が広がっていますが、我々の仲間にも「こども食堂」を始めている人たちがいて、すごくいいなあと思っていました。

「こども食堂」とは、家庭の事情で充分な食事がとれなかったり、ひとりで食事をとっていたりする子どもに、温かくバランスのとれた食事を提供し、みんなで食べる楽しさを知ってもらう取り組みです。「こども食堂」といっても、地域の一人暮らしの高齢者が、いっしょに食事をしているところもあるそうです。

僕らが「こども食堂」を定期的に運営することはできないけれど、十数万人が集まるアースデイの場で情報発信をすることで、やっている人たちを応援することはできる。「1000人こども食堂」が、「こども食堂」全体の追い風になればいいなと思います。

アースデイで行う「1000人こども食堂」では、高校生までの子どもに、土・日曜各500食ずつの温かい食事を無償で提供します。食材は有機農家さんなどに協力してもらい、ボランティアスタッフが調理や運営を行う予定です。

地球環境のことを考えるアースデイなので、オーガニックのものを食べてもらうことにもこだわります。農薬や遺伝子組み換えなど、食を脅かす不安が増すなかで、「安心・安全」な食事を提供することも目的のひとつ。それから、大テーブルを用意して、「みんなでわいわい食べる」経験もしてほしい。そこに全国で活動する「こども食堂」のチラシを展示するなどして、取り組みを紹介していきます。子どもと一緒に来た親御さんが、住んでいる地域にあるこども食堂の取り組みに関心をもったり、ボランティアで参加するようなきっかけにもなればいいですよね。

 

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●ビーグッドカフェでは、この「1000人こども食堂」の原点となるような経験があったそうですね。

 

2004年に、富士山のふもとにある朝霧高原で「World Peace & Prayer Day -世界平和と祈りの日」が開催されました。ネイティブ・アメリカンの精神的指導者によって始まり、毎年夏至の日に世界各地の聖地で行われているものです。民族や信仰を超えて国内外からさまざまな参加者が集まり、みんなで輪になって火を焚いて平和を祈りました。

ビーグッドカフェでは、コアな参加者である約2千人の食事を2泊3日の間、無償で提供したのです。それが僕にとってはすごく意味が深くて、楽しかった。毎朝4時とか5時に起きて朝食の支度を始める。それが夕食まで続くわけです。大変なんですよ。でも一致団結して「やるぞ」となる。

食材は全部、地方の有機農家さんが送ってくれました。無償提供というのは、わかりやすくいうと「人類みな兄弟」だという考え方です。家族が家に遊びにきて食事をしても食費をもらわないでしょう? 世界中が家族だったら、お金とらないのが普通です。食材をつくる人がいて、調理する人がいて、食べる人がいて、「みんなよかったね」となる。本来はそういうものかもしれないですよね。不思議なもので、そうすることですごく仲良くなれる。

それに通じる場を「1000人こども食堂」でもつくれたらいいなと思います。人類は分け合わないから、食べ物があるのに飢餓が起こる。実際にやってみることで、感覚的に気づくものがあるかもしれない。ボランティアで運営にかかわってくれる人も、ビーグッドカフェのサイトで募集(http://begoodcafe.com/news/kodomo)しています。

お金が介在すると、他人との格差ができ、不満も生まれる。そういうのが、いまの経済の仕組みのトリックじゃないかとも思う。みんな、お金のことしか言わないでしょう? そうしたいまの経済の在り方に対する、ひとつの実験場にもなるんじゃないかと思います。

 

 

●「こども食堂」については、どんな思いを持っていますか?

 

大阪の中崎町に、古民家を再生させた「サロン・ド・アマント」というコミュニティカフェをやっている豪傑がいます。空き家が多いエリアでしたが、そのカフェができたことで、劇場、映画館、バー、本やなどが広がっていきました。いまでは人気のエリアとして人が集まっています。

彼のところでは、小学生までの子どもにジュース一杯を無料で出しています。お手伝いしたらさらに一杯が無料になるそうです。それって、こども食堂の原型みたいなものですよね。彼は毎日それをやっている。

そこは共稼ぎの多いエリアだそうですが、学童から帰ってきて家に誰もいなかったら、そこで近所の子どもと遊んでいる。地域にそういうコミュニティのハブになるところがあれば、近所のおじいさんとか、いろんな人たちとのつながりもできますよね。そういう場所って昔はよくありましが、今はない。「こども食堂」は、そういうことを考えるきっかけにもなっているのではないかと感じています。

 

●アースデイ東京2017のテーマのひとつに、「希望ある『食と農』を創ろう!」がありますが、シキタさんが考える「希望ある食と農」とはどういうものでしょうか?

 

農業には、いろんな考えの人がいていいと思っています。たとえば、昔ながらの家族農業、小規模農業こそが安全な食を守っていくために必要だ、という人もいます。その一方で、IoT(インターネット・オブ・シングス)の技術を使った、デジタル農業などの可能性も考えていかないといけないとも思います。

もちろん有機農家や小規模農業は大事ですが、日本の大部分の農家さんは、そうではありません。しかし、彼らも真面目に農業に取り組んでいるわけです。そうした中規模の農家さんたちが、これからどう変わっていくのかが大事。もっと日本の農業全体をみていく必要があります。それは、農薬を撒けばいいということではありません。一生懸命やっている農家さんたちがちゃんと見返りを得て農業を続けていくためにどうしたらいいのかということ。そのためには、最先端の技術を取り入れていくことも大事じゃないでしょうか。

もうひとつ、農業技術でいうと「地球上の人口がさらに増えていくのに食糧が足りていないから、遺伝子組み換え技術で生産性をあげていくのは当然だ」と言う人がいます。しかし、食糧が足りない時代なんてこないんです。いまも世界には十分なだけのカロリー生産がある。それが貧困や格差の問題で、必要なところにまわってこないということはあります。それだけではなく、カロリーのある穀物を飼料にして牛を育てるなどするから足りなくなるということもある。

何をつくるか、何を食べるかというところをもっと意識しないといけない。そもそも遺伝子組み換えで必ず収量があがるというのも間違いです。そういう情報もアースデイを通じて発信していきたいと思います。

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●「アースデイ東京」が代々木公園で開催されるようになってから15年以上が経ちました。アースデイ東京の意義や役割をどう捉えていますか?

 

僕らがアースデイを始めた頃は、まだ世の中の環境意識は薄かったと思います。「エコ」も浸透していませんでした。それがこの10年くらいで一般的なものになってきたし、学校でも環境教育を行うようになりました。意識は大きく変わったと思います。その意識変化の1%くらいの弾みを、アースデイも担ったのではないでしょうか。

これまではアースデイが環境意識のけん引役でしたが、一般的に環境意識が広がってきたいま、さらなる役割を問われていると感じています。いろいろな意見がありますが、アースデイは未来にむけた新しい役割を果たすべきじゃないでしょうか。いまのスタイルにこだわらないことも大事だと思います。

ヒッピームーブメントから生まれたアースデイですが、21世紀になってインターネット革命も第3期を迎えていると言われています。そのなかで、格差のない平和な社会をどうつくるかというイシューを、若い人たちのアイデアや最先端技術を取り入れて、いっしょに考える場をつくっていけたら面白い。アースデイが、そういう先進的なチャレンジの場になっていけばいいなと考えています。

 

アースデイ東京2017開催します!

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