
「インクルーシブ」って、どんなこと?
最近ニュースなどでも耳にするようになった「インクルーシブ」という言葉ですが、なんだか少し難しく感じてしまうかもしれません。
インクルーシブとは、年齢や障害の有無、大人や子どもといった立場の違いで壁をつくらず「どんなあなたでも、まるごと歓迎しますよ」という状態のことです。
「教える大人と、教わる子ども」「支援する側と、される側」といった、いつの間にか着込んでしまった役割をそっと脱いでみる。そして、一人一人が持っている本来の力を信じ、お互いの違いを面白がりながら、みんなで一緒に生きていく。そんなやさしい社会を目指すための、とても大切な考え方です。
みんなで育ち合う「インクルーシブ・プレーパーク」
アースデイ東京の会場では、このインクルーシブな考え方をみんなで体感できる場所として、公式キッズエリア「アースキッズ」と合体した「インクルーシブ・プレーパーク」をオープンします。
ここは、何かを上手にできる必要はありません。障害のある子が遊びの先生になったり、大人が子どもたちと一緒に無邪気な仲間になったり。それぞれが安心して自分らしくいられる「共生社会の練習場」です。子どもたちが本来持っている「自ら育つ力」を信じ、遊びをそっと支えてくれる専門家「プレーワーカー」もやってきます。
安心して過ごしていただくための、やさしい工夫
どんな人でも心からリラックスして過ごせるように、エリア内には不安を取り除くための具体的なサポートを用意しています。
ゆっくり休める、ブルーシートと厚手のマット
車椅子から降りてゴロンと寝転びたい方も、ハイハイの赤ちゃんも、靴を脱いで足を伸ばしたい大人も。誰もが同じ目線で、自由におしゃべりしたりご飯を食べたりできる、フラットな居場所です。
大きな体でも安心のケアテント(ユニバーサルシート)
外出先のトイレにある小さなオムツ替えシートでは困ってしまう、大きなお子さんや大人の方のための専用テントです。おむつ替えや着替え、医療的ケアが必要な方も、周りの目を気にせず安心してお使いいただけます。また、イベントの賑やかさに少し疲れてしまったとき、静かに気持ちを落ち着かせる「カームダウン」の場所としてもどうぞ。
みんなで同じごはんを。モグモグスタンド
噛む力や飲み込む力が弱く、外食が難しい方のためのコーナーです。協賛によるソーラーパネルの電気を使って、充電式ミキサーやハサミ、湯沸器を貸し出しています。キッチンカーの美味しいごはんを、家族や仲間みんなで一緒に味わいましょう。
遊びとやさしさが、ぐるぐると循環する場所
エリアの中では、布や新聞紙など身近なものを使ったアートワークショップや、見返りを求めない思いやりの文化を体験できる「ポトラッチマーケット」が開かれています。ただ遊びに来てくださるみなさんが、ちょっとした優しい気持ちを持ち寄るだけで、この場所は完成します。
今週末はぜひ、代々木公園のアースデイ東京に遊びにいらしてください。春の空の下、みんなで新しく繋がり合えるあたたかい時間を、一緒につくりましょう。
インクルーシブメンバーのご紹介
アースデイ東京2026のインクルーシブ・プレーパークは、赤池直子が主体となり、実行委員メンバーや、ボランティアのみなさん、協賛してくださる企業さん、たくさんの人の想いと力を合わせて創っています。
インクルーシブ・フォレスト&アースデイ東京実行委員会メンバー赤池直子
重度の知的障害と運動発達遅延、てんかんなどの重複障害がある11歳の長男と、7歳の次男を育てるひとり親です。
重い障害のある子もきょうだいも親も、自分らしく生きられるように。
一人一人が生きやすい地域や社会を、みんなで一緒に創って行けるように。
そんな想いから、5年前に東京都稲城市で「インクルーシブ・フォレスト」という地域コミュニティを立ち上げ、 市民活動団体としてごちゃまぜな遊び場や学び場を主催しています。
アースデイ東京2026スタッフ せと もえこ
アースデイ東京のような大きな市民イベントでインクルーシブ・プレーパークを用意できる環境をつくることは、平和で健やかな社会を考え直す&実践する重要なきっかけの一つになると思っています。
現在妊娠期間中の私にとっても、このエリアの実現が、妊婦として、母として、1人の人間として喜びと学びにつながる場所だと感じています。