
ステージ
写真:須古恵
エリア・ブース
写真:戸高元太郎
アースデイ東京2026 開催終了レポート
会場には約300もの多様な出展ブースや、50の学生団体が集結。本質的な豊かさを提案する、洗練されたプロダクトとの出会いはもちろん、行動を可視化する「徳ポイント」の導入や献血アクションなど、一人ひとりの「ちょっといいこと」が自然と広がっていくような空気が生まれていました。また、アースデイコンサートでは多彩なアーティストが音楽を通じてメッセージを届け、訪れた人々の心を繋いでいく素晴らしい時間だったのではないでしょうか。
空を飛ぶ飛行機が問いかけるもの
代々木公園から空を見上げると、かなり低い位置を大きな飛行機が何度も通り過ぎていきます。代々木公園の上空は羽田空港へと向かう飛行ルートにあたるため、機体の模様が見えるほど間近に迫って見えるのです。
飛行機は本来、「何か」を「どこか」へ運ぶ役割を持っています。誰かにとっては旅先での体験を楽しみにしている人々を乗せた「自由」の象徴かもしれません。しかし世界に目を向ければ、それが爆弾を運び、日常を破壊する「恐怖」の象徴となっている地域もあるはずです。同じ空の下、同じ飛行機という存在であっても、置かれた環境が違えば、その捉え方はきっと大きく違ってくるのだと思います。
アースデイの会場である代々木公園には、地球環境や平和に対して同じような思いや価値観を持つ人々が集まっていると思います。しかし、一歩公園の外へ出て、私たちが暮らすそれぞれの街や、職場、学校、あるいは家族といった身近なコミュニティに目を向ければ、そこには本当にさまざまな背景や、異なる価値観を持つ人々が暮らしていることに気づかされます。
分断の先で「同じ部分」を探し合える場所として
今の世の中を見渡すと、相手との小さな「違い」を見つけ出し、自分の正しさを振りかざして相手を屈服させようとする分断の光景があちこちで見受けられるように感じます。それは遠い世界の出来事だけでなく、私たちのすぐ身近な人間関係の中でも起きていることなのかもしれません。それはきっと、私たちが「自分の見ている空がすべてだ」と思い込み、自分とは違う環境や感情を持つ人がいることへの「想像力」を見失っているからではないでしょうか。
アースデイ東京が持つ本当の意義は、そこで育んだ連帯感や想像力を、それぞれの日常の現場へと持ち帰ることにあるのだと思います。
私たちの属する社会やコミュニティにはいろんな主張があり、色んな人がいます。すべての意見に賛同することは難しくても、他者の背景を想像する力さえあれば、どんなに異なる相手とでも、どこか分かり合える「同じ部分」が見つかるかもしれない。アースデイという特別な2日間が終わっても、他社への「想像力」を、それぞれの暮らしの中でいつも心に持ち続けていけたらと願っています。