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アースデイ東京ユース主催第4回NEOアワード開催レポート

アースデイ東京ユースと有楽町マルイがコラボレーションした第4回NEOアワードの最終発表会が8月10日(日)に有楽町マルイで開催されました。その様子をレポートします!

NEOアワードとは?

NEOアワードは、アースデイ東京のユース組織「アースデイ東京ユース」が主催となり、社会課題解決に挑む若者たちの取り組みを応援するアワードです。Z世代が企画・運営し、有楽町マルイとアースデイ東京が協働でその挑戦を後押し。環境、福祉、教育、地域創生など幅広い分野から選出します。審査は多様な分野の経験豊かな大人が担い、「今、応援すべき取り組み」を選びます。

第4回NEOアワード概要

それぞれのフィールドで実践者として活躍する審査員の皆さま

審査員にはマルイから株式会社丸井取締役 有楽町マルイ店長 津田純子様
株式会社マルイグループ 経営企画部 経営企画担当課長 佐々木拓様が参加され、
アースデイ東京からは事務局長の河野が参加しました。
そして、ゲスト審査員として一般社団法人プロギングジャパンの理事、藤井かれん様
にお越しいただきました。

ランニングクラブのコーチとしても活躍する藤井さん

司会は今年からアースデイ東京ユースの代表となった「岡本直樹」君

SFCに通う岡本君は過去のNEOアワード出場者。今ではユースの代表となり今回のアワードの企画構成、有楽町マルイさんとの調整、ユーススタッフのコーディネートなどイベント全体の取りまとめも担当しました。

出場者を一挙紹介!

今回最終選考に進んだのは合計8組の個人、団体のユースたち。前回までは環境活動をテーマにしていましたが、今回からは環境に留まらず社会課題全般に取り組む方を対象とした結果、教育、ウェルビーイング、地方創生など幅広い分野の実践者が集いました。

江澤 哲哉さん(個人)※オンライン参加

リジェネラティブデザインの理念を活かし、自然環境を再生しながら地域資源を活用する取り組みを紹介。従来の環境保護を超えた「再生型社会」への具体的アプローチを示しました。

橋本 理沙さん(NPO法人コモンビート)※オンライン参加

100日間で100人が挑む市民参加型ミュージカルを札幌で展開するビジョンを発表。多様な背景を持つ参加者が協働し、地球環境と人々のウェルビーイングを同時に実現する文化芸術活動を推進しました。

矢野創大さん(個人)

ライフサイクル思考を活用し、製品やサービスの環境負荷を可視化。社会・経済・環境が調和した未来づくりに向けた行動計画を提案し、持続可能性の本質を問いました。

石井周弥さん、青木優明さん(早稲田大学学生環境NPO「環境ロドリゲス」)

廃プラスチックを地域で再資源化し製品化する「Precious Plastic Waseda」を運営。第3回の構想発表を経て実現まで進めた活動を発表しました。

山口あおいさん(学生団体Umee Coffee)

フェアトレードコーヒーの普及を通じて、環境問題と生産者支援を両立。学内販売やイベント出展を積極展開し、年間1,000個の販売実績を達成するなど確かな成果を積み上げました。

山口真季さん(個人)

着物をアップサイクルし、ネクタイ発祥の地クロアチアで新たな市場と価値を創出するビジョンを発表。日本の伝統文化とサステナブルなファッションを融合し、国際的な視点から持続可能な循環型社会を提案しました。

松原 わかなさん、堀井 爽夏さん(郁文館グローバル高等学校)

廃棄コスメを再利用し、会津の民芸品「赤べこ」ワークショップを実施。地域の伝統文化を守りつつ、環境課題の解決と地域活性化を同時に実現する創造的なプロジェクトを展開しました。

飯沼雄介さん(Climate Live Japan)

音楽ライブを活用して気候変動問題を若者世代に届ける活動を実施。楽しい体験から行動変容につなげる仕組みを作り、全国の仲間と連携しながら社会的ムーブメントを広げています。

参加者同士が深く繋がるワークショップ

NEOアワードは単なる発表会にとどまらず、参加者同士のお互いの活動をしり、意見を出し合い、深く繋がり合う機会を創出するため、登壇者同士が膝を突き合わせて行う「ワークショップ」を実施しています。今回は「ディベート」をテーマに実施しました。

最優秀賞・優秀賞

最優秀賞に選ばれたのは、早稲田大学学生環境NPO「環境ロドリゲス」石井周弥さんと青木優明さん!第3回に出場いただいた際には構想段階だった再生プラスチックを基盤とした“Precious Plastic”のオープンソースを利用した活動を具体的に形にし、環境問題をもっと“身近で楽しく実感できるもの”にすることを目指して2024年10月から活動を始動したことが大きな評価ポイントになりました。

優秀賞は学生団体Umee Coffee山口あおいさんと、郁文館グローバル高等学校松原わかなさん、堀井爽夏さん。

Umee Coffeeは山口さんのコーヒーが好き!環境問題や社会課題をなんとか解決したいという想いと、フェアトレード・オーガニック豆使用のオリジナルブレンド「うメェ〜コーヒー」を企画・販売し、学生・教員・卒業生の“つながり”を活かしたソーシャルビジネスとしての実践力と、持続可能な消費と学びをつなぐ地道な挑戦が評価されました。

郁文館グローバル高等学校は2人のパッションと地域の伝統文化と環境課題を掛け合わせた創造性と社会的インパクトで、持続可能性と地域再生の両立が評価されました。

受賞者、エントリー者の今後の活動

最優秀賞、優秀賞に選ばれた3団体は年間数百万人が訪れる有楽町マルイの展示スペースで、ポップアップ展示が行われます。具体的な日時などは改めてお知らせしますので、ぜひ遊びに来てください!
そして、参加いただいた皆さまと手を取りながら、アースデイ東京2026に向けた合同企画をスタートさせる予定です。

次世代のアクティビストとアースデイ東京との協創をお楽しみに。
そして、皆さんも一緒に、アクションしましょう!