
今年のテーマ:「ピースフルチェンジ 鳴らそう!100万人の鼓動」
アースデイ東京2025が終了しました。
今年のキャッチコピー「ピースフルチェンジ 鳴らそう!100万人の鼓動」は、20ほどの団体からなる「アースデイ東京実行委員」が10月から約3ヶ月にわたり議論を重ね、全員の合意形成を持って決定したものです。
今年は戦後80年という年でもあり、「平和」への想いが強く反映されました。そのメッセージは、被爆者を代表して服部道子さんをお招きしたオープニングセレモニーや、PEACE DAYとPEACE BOATの代表を招いたトーク、3月末に行ったパレードなどで表現されました。

誰一人取り残さない社会を目指して
また、「立場の弱い人たちを取り残さない。一人一人が主役になれる社会を」という願いを込めて、障害のある人でも楽しめるイベントづくりに着手しました。
障害の有無や程度に関係なく、子育てを協力・応援し合っていけるコミュニティを運営されているインクルーシブ・フォレストさんに実行委員になっていただき、「インクルーシブプレイパークエリア」を新設。
1日目のフィナーレには、イマジン盆踊り部の皆さんに協力いただき、障害のある子たちを中央に囲んでみんなで踊る「インクルーシブヤ★地球”わ”踊り」を開催しました。

再生可能エネルギーへの挑戦
ピースフルチェンジを具現化するアクションとして力を入れたもう一つの軸は「再生可能エネルギーアクション」です。
自由の森学園中学校・高等学校の生徒が廃食油を回収し、再生可能エネルギー100%運営に挑戦。また、若者たちが火力発電企業を提訴した「若者気候訴訟」のメンバーによる登壇や、再エネ電力会社4社のトークセッションを実施しました。
CO2排出に大きな影響を及ぼすエネルギーとどのように向き合うべきか、今後もアースデイ東京として取り組んでいきます。
若者が拓く未来

ここ数年特に力を入れているユースアクションについても触れておきたいと思います。
全国の若者たちで構成されるアースデイ東京ユースは、有楽町マルイさんとコラボし、ブースでトークと展示を開催。渋谷門の入り口を若者たちが照らす光景が定着してきました。
今年はさらに、小学生環境活動家チームDream Buildersと東京大学グローバル・コモンズ・センターの関口友則研究員と共同で、小中学生向けエコ・エシカル学習ボランティアプログラム「Eco Explorers Camp 2025」を実施しました。参加者には学校等に提出可能な修了証を授与し、環境問題への理解を深めるだけでなく、児童生徒のキャリアを応援する仕組みを作りました。
さらにDream Buildersのメンバーは、「温暖化キッズ」というバンドを結成。アースデイコンサートで小沢健二さんとの共演を実現しました。温暖化キッズは小沢健二さんのサポートを受けながら、今後も活動を続けていく予定です。
小さな一歩から未来へ
ひとりひとりの想いが重なり、今年も多様なアクションが生まれました。いずれも社会を大きく変革するものではないかもしれませんが、来場してくださった方々、そして関わってくださった一人一人の日常に小さな変化を促すきっかけとなることを信じています。
その小さな変化が広がり、より良い未来につながることを願っています。
また皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています。
ありがとうございました。


